吉野山 桜 情報

吉野観桜期行事2016


4月3日午後1時から 吉野山上千本
 日本一と名高い吉野山の桜は、標高差が約600m程あることから、下千本といわれる低い所から中千本、上千本、奥千本と山の山頂に向けて咲き昇って行きます。その上千本の桜の開花を告げるかのように毎年4月3日、吉野山上千本にある吉野水分神社で五穀豊穣を願う「お田植祭」が盛大に行われます。  
  この神事は、白衣に翁の面をつけた田男と牛の面をつけて牛に扮した男が拝殿に現れ、鍬や鋤・馬鍬・柄振・籠などの田仕事の道具を持ち、田を耕すところから稲の取り入れまでの農仕事の手順を、祝い詞の問答を繰り返しながら、軽妙なタッチで、しかも厳粛に繰り広げられます。そしてこの後、田男が拝殿から御供撒きをします。
問い合わせ:吉野水分神社 TEL (0746)32−3012

4月10日午後1時から 金峯山寺 蔵王堂
 花供会式に先立って、4月10日には女性行者による女人護摩供が修され、またたくさんの杵で餅をつく「花供千本づき」が行われます。この千本づきは、平安の時代、白河天皇の后宮が大病を患いいかなる療法も効を奏さなかったため、金峯山の高僧高算上人がお召しを受けて祈祷したところ、さしもの御病も御平療になりました。天皇は大変喜ばれて「何なりと望むものを・・・」と仰せられたので、「金峯山では蔵王権現に桜花をお供えする儀式を毎年行っていますが費用の出処がありませんので、願わくば一畝一穂の寄進を受けられるようお許し願いたい。」と申し上げると天皇はすぐにこれをお許しになりました。こうして集まったお米を花供会式にあわせて「千本づき」を行い、出来た餅を蔵王権現にお供えした後に御供撒きが行われます。また、この千本づきの餅を食べるとその年は無病息災で過ごせるといわれています。
お問い合わせ:金峯山寺 TEL 0746−32−8371

4月11日・12日
午前10時(竹林院出発)竹林院〜金峯山寺蔵王堂境内
 花供会式は正式には花供懺法会といい、吉野山の桜が最も見ごろとなるこの時期に、吉野山の桜を金峯山寺の本尊・蔵王権現にお供えするという春の吉野山が最も賑わう行事です。吉野山の桜は、開祖役小角が感得した蔵王権現を桜の木に刻んだことからご神木となり、献木され、保護されてきたもので、その意味からも春の吉野山のメインイベントといえるものです。この行事は、両日とも午前10時より十万石の格式を持つ奴行列を先頭に、 一山僧侶、稚児、山伏、信徒らが行列を整えて竹林院から蔵王堂まで練り歩きます。そして法要を終えたのち蔵王堂境内において採灯大護摩供を勤修し、「千本づき」でつかれた餅がまかれて終わります。 
お問い合わせ:金峯山寺 TEL 0746−32−8371

4月29日 午前10:30から 吉野山 吉野神宮境内
 第九十六代後醍醐天皇を祭神とする吉野神宮は、正北面して建てられ、流れ造りの本殿、入母屋造りの拝殿、切妻造りの神門、それを取り囲む塀など昭和の神社建築を代表する建物です。
  また毎年4月29日には春の大祭が、続いて毎年9月27日には秋の大祭が開催されます。祭典では浦安の舞の奉納や民謡踊り、奉納詩吟などが催されます。
お問い合わせ:吉野神宮社務所 TEL 0746−32−3088

資料提供:吉野町役場 文化観光交流課
TEL 0746-32-3081


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